いわずと知れた日本トップのピッチャーである山本由伸選手。練習中に大きなダーツの矢のような道具を、やり投げの要領で投げているのをご存じでしょうか?
実はこの道具「フレーチャ(FLECHA)」という名前で、試合前はもちろん、キャンプ中や自主トレ期間中など、山本由伸選手は日ごろから練習に取り組んでいます。
山本由伸選手が使用していることで注目を集め、今では広島の九里投手や中日の小笠原投手、巨人の戸郷選手など、さまざまな選手が練習に取り入れているようです。
日本を代表する山本由伸選手が日常的に取り組んでいるフレーチャを使った練習、効果があるのであれば自分も取り入れたいと考えている方も多いと思います。
そこでこの記事では、フレーチャの効果や練習への取り入れ方などを徹底解説します。
山本由伸選手が練習に取り入れている「フレーチャ」とは?
フレーチャとは、野球用具メーカーの「アイピーセレクト(Ip Select)」と、中小75社が集まる交流拠点『ガレージミナト』の第1号ベンチャー企業である「HANG(ハング)」の2社で共同開発された、投球練習用のギアです。
見た目は先にボールがついた矢のような形で、長さは約74cm、重さは約400gとなっています。
詳しい効果はこのあとご紹介しますが、フレーチャを投げることにより、体全体を使って投げる感覚をつかむことができ、その結果として肩やひじに負担のかからない投げ方を習得できます。
これまでも、「ジャベリックスロー」という競技で使うやりを練習に取り入れていた選手もいましたが、フレーチャはそれを野球にとって適した形状にしたトレーニングギアです。
投手はもちろんですが、野手も力強い送球を身に着けるために、守備・送球練習として取り入れているチームもあります。
ちなみに、フレーチャを開発したHANG(ハング)社は、ホームランバッター育成用のティースタンド「サクゴエ(SAKUGOE)」なども販売しており、こちらもオリックス杉本選手などプロ野球選手が練習に取り入れています。
HANG(ハング)社は、日本の野球機器に対する課題を解決するために、こうしたトレーニングギアの開発を続けています。
フレーチャの効果・メリット
では、フレーチャを使って練習をすることによる効果やメリットは、どんな点なのかを見ていきます。
練習への活用方法にもよりますが、主な効果やメリットは以下の3点です。
全身を使って投げる感覚を掴める
フレーチャは約74cmで矢のような形をしているため、もちろん野球のボールよりも大きく投げづらいです。
そのため、フレーチャをより遠くに正確に投げるためには、肩やひじだけではなく全身を使って投げる必要があります。
特に手投げになってしまっている選手や肩の開きが早い選手が、その癖を修正するためにフレーチャを練習に取り入れるのは非常に有効です。
肩やひじに負担のかからない投げ方を習得できる
フォーム・コンディションのチェックができる
フレーチャの使い方・練習への取り入れ方
YouTubeで使い方をチェック!
アイピーセレクトのFLECHAチャンネルで、フレーチャの使い方や投げ方のコツなどが解説されています。
全3回にわたって紹介されていますので、使用前にしっかりと視聴しておくことをおすすめします。
フレーチャを購入するには?
フレーチャはAmazonや楽天などで取り扱っています。フレーチャに似た割安な商品もありますが、フレーチャと同様の効果が得られるかは不明ですので、あくまでも自己責任でお願いします。